2024.01.17 COLUMNSUBSIDY
  • X
  • LINE
  • Facebook

宅配ボックスに使える補助金

インターネット通販の普及に伴い、現代の家庭が直面している大きな課題の一つが「再配達問題」です。
特に一人暮らしや共働き家庭では、自宅に荷物が届くタイミングで不在であることが多く、何度も配達を繰り返すことが問題となっています。
この再配達は、宅配業者にとっても人件費や燃料コストの無駄につながります。

この問題の効果的な解決策として、近年注目されているのが「宅配ボックス」の設置です。
公共施設や分譲マンションだけでなく、一般の住宅にも宅配ボックスが設置されるようになりました。

さらに朗報なのが、宅配ボックスの設置に対する補助金制度の存在です。
国や自治体が提供するこの支援事業を利用することで、宅配ボックスの設置がより手軽に、お得になります。

今回は、そんな宅配ボックス設置に関連する補助金や支援事業について詳しく解説していきます。
再配達の問題を解消し、忙しい日々の中での荷物受け取りをスムーズにするための一助となるでしょう。

長期優良住宅化リフォーム推進事業

「長期優良住宅化リフォーム推進事業」は、住宅を長持ちさせることや省エネを目指すために、リフォーム工事の費用の1/3を補助する制度です。
子育て世帯・若者夫婦世帯にとって、省エネ化や耐震改修などのリフォームに対して支援を受けられるのは非常に魅力的ですね。

特に共働きの家庭では、日々の生活負担を軽減するリフォームが重要になります。

そこで注目されるのが、「宅配ボックス」の設置です。
この制度の下では、古い住宅をリノベーションする際に、宅配ボックスの設置も補助の対象になる可能性があります。
忙しい子育て世帯・共働きの世帯では、不在時の荷物受け取りをスムーズにする宅配ボックスは大きなメリットをもたらします。

しかし、注意が必要なのは、この補助制度は宅配ボックス設置をメインの目的としている場合には適用されない点です。
宅配ボックス設置のみを望む場合は、別の市区町村の制度などを利用することが望ましいでしょう。

このように、長期優良住宅化リフォーム推進事業は、住宅の耐久性や機能を向上させつつ、日常生活の便利さを考慮したリフォームを支援する制度です。
子育て世帯・若者夫婦世帯が快適で機能的な住空間を実現する一助となることでしょう。

子育てエコホーム支援事業

令和5年度、こどもみらい住宅支援事業により、宅配ボックスの設置など幅広いリフォーム工事に補助金が設定されました。
このこどもみらい住宅支援事業は補助金申請額が予算上限に達したため、終了しました。

令和5年11月2日の閣議決定により、子育てエコホーム支援事業がスタートしました。
この制度は、エネルギー価格などの物価高騰の影響を受けやすい子育て世帯・若者夫婦世帯による高い省エネ性能を有する新築住宅の取得や、住宅の省エネ改修等に対して支援することにより、子育て世帯・若者夫婦世帯等による省エネ投資の下支えを行い、2050年カーボンニュートラルの実現を図ることを目的とした事業です

重要なのは、この事業が宅配ボックスの設置にも補助を提供する点です。
具体的には、宅配ボックスの設置に11,000円/戸の補助が出ます。
これは、忙しい子育て世帯・共働きの世帯で日々の受け取りが困難な荷物の受け取りを容易にするための大きな支援となります。

ただし、補助を受けるためには、宅配ボックスの設置と同時に他のリフォーム工事を行うことが必須です。
対象となる工事には、窓の断熱改修や高機能な断熱材を使った外壁、屋根・天井や床の断熱改修、節水型トイレや高効率給湯器などのエコ住宅設備の設置が含まれます。
これらのリフォームは、省エネルギーと快適な生活空間を実現するために重要です。

宅配ボックスの設置がメイン目的の場合、長期優良住宅化リフォーム推進事業同様、この補助金は適用されませんので、市区町村による別の補助制度を検討することが必要です。
また、特定の商品に限られますので、補助を受ける際は商品の選定にも注意が必要です。
※ルスネコボックスは補助対象商品ではありません。

この制度は、特に子育て世帯・若者夫婦世帯における子育てと快適な住環境の実現を目指しています。
リフォームを通じて、子育てが少しでも楽になるような環境を整えることができるのです。

宅配ボックスの設置は、日々の買い物や荷物の受け取りをスムーズにし、特に忙しい子育て世帯・若者夫婦世帯にとっては大きな利点です。
さらに、断熱改修やエコ住宅設備の設置は、快適な室内環境を提供し、光熱費の削減にも寄与します。

この補助金制度を利用することで、家族が安心して生活できる環境を整えることができます。
子育て中の家庭にとって、日々の生活をサポートする様々なリフォームオプションが利用可能になるのです。
これは、子育て家庭の生活の質を向上させるための、貴重なチャンスと言えるでしょう。

最後に、補助金の詳細や対象商品については、自治体や専門家に相談することをお勧めします。
それぞれの家庭のニーズや住宅の条件に合ったリフォーム計画を立てることで、最大限のメリットを享受できるでしょう。
子育てエコホーム支援事業は、子育て世帯・若者夫婦世帯の暮らしを豊かにするための一助となるはずです。

市区町村による宅配ボックス補助制度

市区町村が提供する宅配ボックス補助制度は、子育て世帯・若者夫婦世帯だけでなく、全世帯に大きなメリットをもたらします。

全国的にはまだ少ないものの、東京都の荒川区板橋区足立区を含むいくつかの自治体では、宅配ボックス設置のための補助金が用意されています。

また、愛知県の一宮市や青森県の八戸市など、東京以外の地域にも同様の制度があります。
ルスネコボックスも両市にお住いのたくさんの方が、補助金を申請して購入いただいております。

こちらの補助金は、宅配ボックスの設置を検討している家庭にとって有益です。
宅配ボックスを取り付けることで、忙しい共働きの日常や子育て中の家庭に限らず、不在時の荷物受取の手間を減らすことができます。

ただし、これらの補助制度は人気が高く、予算上限にすぐ達することがあります。
補助金の活用を考えている場合は、早めに該当する市区町村の担当部署に確認することが重要です。